個性を輝かせるおしゃれ。美しく生きる人は自分の色を知っている。
必ず押さえておくポイントは、トップスでもアクセサリーでも靴でも、主張のある主役級のアイテムを取り入れるときは、それ以外のトーンを抑えること、だとか。
でも……それって面白味に欠けるのでは?
自分を知るクローゼットの整理法
本書の最後の章は、プロの整理収納アドバイザーでもある著者らしく、クローゼットの整理整頓法について触れています。「クローゼットのなかを似合う色の服に厳選する」「アイテムごとにグラデーション収納する」「太って見える服はいますぐ手放す」など、など、著者の提案には迷いがありません。
でも……着たことのない色やデザインに挑戦してはいけないの?
■究極のおしゃれとはなにか
実は本書を読みながらずっと思っていました。「そこまで色やアイテムを絞り込んで、一皮むけたおしゃれ上級者になれるのかしら」と。
でも、改めて街ゆく人を眺めてみると、目を惹くおしゃれな人は著者の提案するコーディネート術に見事に当てはまっていることに気づきます。
ベージュのトップスに薄ブラウンのパンツで、大きめの白のバッグを肩にかけて颯爽と歩く社会人女性。全身グレーのグラデーションで、耳元に大きめの白パールのピアスをつけた上品なマダム。