くらし情報『「平凡の呪い」から解き放たれるために、僕はアホになった』

「平凡の呪い」から解き放たれるために、僕はアホになった

平成元年〜2年ごろの大阪の泉州という非常にローカルかつガラの悪い地域を舞台に繰り広げられるヤンキー漫画で、一部『ナニワトモアレ』と二部『なにわ友あれ』をあわせて59巻もある。

女性向けWebメディアにおよそ似つかわしくない作品ではあるが、そこは迎合しても仕方がない。

漫画の中での好きなシーンがある。喧嘩に明け暮れるクズな主人公・テツヤが大阪環状線の走り屋集団スパーキーに入り、どんどんクルマに魅せられていく中で、ヒロちゃんから伝説の改造車を譲ってもらうときの会話だ。

「若いうちに本物のスリル味わいたいってかーー?だからって環状なんか経験したってロクな大人にならんぞ!」「でもオモロイ大人にはなれるんちゃうの?」

大阪環状線を時速180kmで走る環状族は、事故ったらもちろん即死。テツヤはそんな大惨事を目の当たりにしても、車の魅力に取り憑かれていた。「ロクな大人」よりも「オモロイ大人」になりたいーー。そんなテツヤの台詞が、社会人5年目を迎えた僕の心を揺さぶった。


約10年の社会人生活において、ベンチャー企業への転職と自身の起業という、ふたつの決断をした。悩んだときは、テツヤの台詞が脳裏に浮かぶ。

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