「平凡の呪い」から解き放たれるために、僕はアホになった
■アホになれば、「平凡の呪い」から解放される
『なにわ友あれ』に登場するキャラクターたちは、何者でもない平凡な不良少年たちだ。彼らは、環状族という走り屋集団と出会い、悩みながらも自分の生きる道を見出していく。
平凡というのは、僕にとってある種の呪いだった。しかし、その呪いは他者との比較の上で成り立つものであり、他人のふんどしを借りて相撲をとっているようなものだと気がついた。
グッさんたちが自分の居場所を求めてレーシングチームを立ち上げたのと同じように、僕は起業という道を選んだ。それが、僕なりの「平凡コンプレックスからの脱出」だったのかもしれない。
社会人になり、スタートアップの世界に飛び込み、起業という道を選んだ。「すごいね」「大丈夫?」「そろそろ安定したら…」周囲からはいろんな声をもらったが、それに一喜一憂することはなくなった。
2回アホになってみて、少しずつ人生の主導権を自分のもとに取り戻せてきている感覚がある。
ここからどんな道が続くかは分からないが、僕はこれからも、道に迷ったらいったんアホになってオモロイ道を選ぶだろう。
グッさんやテツヤたちのように、ジジイになったときに酒でも飲みながら笑って話す日が来ることを願って。