「平凡の呪い」から解き放たれるために、僕はアホになった
ゼロから何かを始めるということは、要するにそういうことだ。それだけ大変な思いをするからこそ、大きなインパクトを残さなければ意味がない。
グッさんが、こんなことを言っていた。
「10年ーー20年ーー30年後ーーーー。俺らの知らん誰かが環状族を思い出す時ーー……話す時……。そこにスパーキーの名前が常に上がったらーーーー……最高やんけ!!」
今やSNSの発達により自ら発信する機会が増え、自分の手柄を自ら主張できてしまう風潮がある。
だからこそ、自分たちが成し遂げたことに対する評価を他者に委ねるスタイルを貫くグッさんたちの生き方に美学を感じた。
シンプルにかっこいいと思った。
グッさんはこの台詞で、「誰に対して大きなインパクトを残したいか」の重要性を説いている。
自分の人生を一生懸命に生きるということは、「自分がどの土俵で戦いたいか」「誰のために人生を捧げたいか」という問いに対する答えを導き出すこと。その答えを導き出すことができたら、あとは不特定多数の誰かにどう思われようがブレない強さを持てばいい。自分が貢献したい世界の外側の声に耳を傾ける時間がもったいないからだ。
グッさんにとっての環状族がそれであり、僕にとっての漫画がそれなんだと思うと、自然と視界が開けてきた。