大切な器を直して、長く使う「金継ぎ」とは? ~「金継ぎ部」体験レポート!<前篇>
金継ぎとは、天然素材の漆を使って、欠けやひび、割れた陶磁器や漆器を修復する、日本独自の技法です。継ぎ目に金や銀、真鍮、錫などの粉をまぶして飾り、割れる前の器とは違う、新たな表情を楽しむことができます。
器が割れた場合、欠けた場合、また細かい欠けや穴がある場合によって、作業が変わってきますが、1回1回きちんと乾かさなければいけないため、通常は数ヶ月かけてじっくり取り組むものだとか。
まず、割れてひびが入った箇所の表裏、両面をリューターという工具を使ってなぞり、接着する際、溝にたくさん漆が入るように角を削ります。
その箇所に金継ぎの線が入るので、線を入れたくないところは削らなくてもいいとのこと。私は破片をすでに接着剤で付けてしまっていたため、接着剤を塗った箇所も削りました。そうしておくと上から漆を塗ることができ、食事に使っても安心です。