大切な器を直して、長く使う「金継ぎ」とは? ~「金継ぎ部」体験レポート!<前篇>
実際に金継ぎを体験してみると、粘土状になった漆を埋める作業は、工作をしているようでとても楽しい。つるつるとした陶器の表面は滑るので、思ったよりもきれいに彫ることができず、線がガタガタになってしまいました。
細かく割れてしまった器は、その分行程が多くなったり、模様が入っている器は、きれいに彫ることが難しいので、初心者は シンプルな器から始めるのがいいようです。
実は今回持っていった器は、震災で割れてしまったものと海外の蚤の市で買ったのに、持ち帰る際に割れてしまったもの。どちらも思い入れがあったので、また使えると思うとできあがりが楽しみでなりません。
1回でできる行程が少ないため、たくさんの器を持っていくと同時にまとめて修復できるのでおすすめ。私ももっとたくさん持っていけば良かったと思いました。
次回、
「金継ぎ部」体験レポート<後篇>では、乾いた漆のはみ出し部分を削り、黒中塗で中塗りをして、完成させるまでをお届けします。
取材/赤木真弓