元恋人の死と、突如現れた自分の子ども。常人の想像を超えるスタート【海のはじまり#1】
※このコラムは『海のはじまり』1話までのネタバレを含んでいます。
■正反対の二人、夏と水季
月岡夏(目黒蓮)は印刷会社で働く28歳。恋人の弥生(有村架純)と交際し、穏やかな日々を送る中に1本の電話が入ります。それは元恋人の水季の訃報。
大学生の頃に出会った水季(古川琴音)は夏にとって驚くほど正反対の女性でした。友人の付き添いで山岳部の新歓に参加した夏。そこで偶然出会った水季はタダ飯目的で一人で参加し、途中で抜けてひたすらスマホゲームに興じていました。
入学したての大学1年生の立場で、一人でタダ飯狙いで新歓に参加するなどなかなかのハートの強さ。人に合わせ、曖昧な返事でその場を切り抜け、波風立てるくらいなら自分を主張せず生きることを優先する夏と、天真爛漫で自分の考えがはっきりしており、自分の人生を思うがままに生きていきたい水季。
■突然降りかかるさまざまな事実
例えば「この中ならどれが好き?」という質問にも、水季は選択肢にないものを答え、「他のあらゆる可能性から目を逸らすな!自分で自分の可能性を狭めんな!」と、固定概念にとらわれず、自分が何が好きか、何をしたいかをしっかりと考えて歩みを進めるのです。