元恋人の死と、突如現れた自分の子ども。常人の想像を超えるスタート【海のはじまり#1】
と海ではしゃぐ姿はまるで、水季が娘の海に愛を伝えているかのよう。偶然か、運命の悪戯か。
まるで仕組まれたかのように、水季の思いが溢れるような動画を見ながら、夏は涙が止まらなくなります。
「もう終わろう」と動画を止めようとすると、「ママ終わったの?死んだらどうなるの?」と海がまだ母の死を理解しきれず、夏に問いかけます。「ごめん分かんない。水季がお母さんじゃなくなるわけじゃないから。終わったんじゃないよ」と難しい問いに答えたと思いきや、そこで海からのとんでもないカウンターパンチ。
「夏君は?夏君は海のパパでしょ?夏君のパパ、いつ始まるの?」
■心がじわっと暖かくなる瞬間が散りばめられているストーリー
このドラマの魅力の一つに、端々に散りばめられたじんわりとする優しさ、配慮、愛があるのではないでしょうか。
夏の辛い気持ちを汲み取って、「お味噌汁作る?一人がよかったら帰るよ」と、程よい距離感と多すぎず少なすぎない声掛けで優しく寄り添う彼女、弥生。
カオナシばりに「あ…」しか言えなくなることが多々ありつつも、お葬式での他人の心無い言葉を海に聞かせたくなくて、そっと水季の動画とイヤホンを差し出す夏。