自らATMに立候補!? 父として最低の言葉が最高の提案となる奇跡【わたしの宝物#第2話】
子どもにも同じように強く当たってしまうのではないかと不安なこと……。
会社で抱えたストレスの逃げ場が家庭であるべきですが、彼にとってはこのカフェが心の拠り所になったようです。ただ、宏樹がストレスを感じるたびにお守りのように握るハンドタオルは、昔美羽が貸してくれたもの。
「独身時代からいつまで借りパクしてんの?」というほど、長年愛用しているようですが、彼の心の拠り所の一つに、無意識ではあるもののまだ美羽の存在があるようです。
■シングルマザーのリアルを知り、心折れる美羽
冬月(深澤辰哉)との子どもを、宏樹の元でこっそり托卵しようと計画していた美羽は、改めて1人で育てることを考え始めます。それもあって、母子手帳の父親欄には宏樹の名前を書くことができずにおり、離婚届には自分の名前をひっそりと書き込みます。
自分自身もシングルマザーの母の元で育った美羽。実際に自分を1人で育て上げた母に尊敬の意味も込めて感謝を伝えると、そこから漏れ出るリアルな本音に美羽は一気にやられてしまいます。
「(母である)自分が死んで美羽が1人になることが怖かった。貧乏で苦労かけて、ひとりぼっちにさせて、美羽には寂しい思いばかり……」