2017年11月10日 05:00
山田孝之×長澤まさみ 映画『50回目のファーストキス』1日で消える記憶、毎日、恋が始まる
そういった変な意識は、演じる上で無駄なことなので、意識しないためにもあえて見なかったんです。
Q.では、初共演作『そのときは彼によろしく』がお二人の出会いの場となったわけですね。
山田:そうですね。ただ、当時の僕は閉鎖的な人間だったので、コミュニケーションをほぼ取れていないんですよ。振り返ってみても、長澤さんの当時の印象を思い出せないほど、まともに話したことがなかった。
長澤:当時、私は山田君に対して「全然心を開いてくれないな~」と思っていました。私もまだ19歳でしたし、山田君も24歳と若かったというのもありますが、お互い不器用だったのかなと。
印象に残っているのは、映画の公開が近づいて、インタビュー取材を受けているとき。
山田君に「長澤さんは本当に壁が厚くて心を開いてくれなかった」と言われて。この言葉を聞いた時「あれ?お互い同じ気持ちだったのかな?」って、自分の中で混乱してしまったのを覚えています。実は山田君は話そうとしていてくれたんだって、嬉しく思いながらも、映画のプロモーション期間が終わってしまいましたね。
Q.そこから再共演まで約10年。お互いの活躍はどのように見ていたのですが?
長澤:5~6年前位に山田君の印象がガラッと変わるCMがあって。