くらし情報『【『初恋の悪魔』感想1話】愛おしくも厄介なものに捕まった・ネタバレあり』

2022年7月19日 13:00

【『初恋の悪魔』感想1話】愛おしくも厄介なものに捕まった・ネタバレあり

と達観した返事をする。

同じく経理課にいる琉夏は、362円の領収書の精算を適当に処理することが出来ず、刑事課の面々からは煙たがられている。

スポーツチームにおけるレギュラーと控え選手のように、あるいは職業における営業担当と補助する事務のように、社長の業務を補佐する秘書のように、何かの成果のために、効率的に誰かを勝たせるために、誰かが補助の役割を担う。

それは上下に伸びる層であり、中央と辺境でもある。

確かに社会はそうやって成り立つのだけれども、琉夏が自らを辺境にある者として達観している悠日に言い放つ一言が印象的だ。

「前向きなのは結構だが、社会を悪くする前向きもあるんだよ」

こじゃれて飄々としたセリフ回しに潜む毒に、しびれる一言である。

1人の少年の死をめぐる4人の考察は散々迷走し、時に真相の欠片を拾いながら丁寧に時間軸を追って、その真実を明らかにする(その迷走が、それぞれの個性をよく表していて興味深い)。

事件の真相は、少年が恋していた、同じ病院に入院している少女の術中死が引き金となった自殺だった。


1人の大物芸能人が救急車で運びこまれた結果、その手術に医者が駆りだされ、当初術中だった少女は放置されて死んでしまう。

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