【石子と羽男 第5話 感想】今を生きる全ての年代の人へのエール
しかし後日、塩崎が事務所に駆け込むなり叫んだ。
「おじさん、裏の人に訴えられたって!」
なんと万寿江から、重野のピアノの騒音に悩まされたことへの謝罪と慰謝料を要求する書類が届いたのだ。
確かに騒音問題はよくある相隣紛争の事案で、普通の生活音ですら訴えられることもある。だがこれは、自らの穏やかな暮らしを守るための訴えだと考えると、決して見過ごせない問題だ。
しかし今回は、虫への苦情が来たことへの腹いせのように思えてくる。
石子は、万寿江に相当なプレッシャーを与えた代償ではないかと、頭を抱え悩んでいた。
そんな時、羽男からまさかの言葉をかけられる。
「君、もういいよ。
マジで。出しゃばりすぎじゃない?」
石子は弁護士の方針に従うべきパラリーガル。だが、ようやく息が合ってきたと思い始めたときに告げられ、ショックを受ける。
相棒となった石羽コンビにまさかの『相棒紛争』の危機が訪れるのだった。
しかし、羽男に「事務所で経理をやれ」と言われて大人しくしていられる石子ではない。お金をもらう以上は依頼者のために尽くす、それが『私のルール』なのである。
石子は早急に事務を済ませ、大庭(赤楚衛二)