【石子と羽男 第5話 感想】今を生きる全ての年代の人へのエール
が頼まれた調査に同行したが、その帰り石子が突然腹痛を訴える。
大庭に担がれ向かった病院で、卵巣のう腫の疑いがあると診断される。しかし、人に余計な心配はかけたくないという石子の優しさと頑固さで、冷房の当たりすぎと嘘をついてしまう。
それを聞いて安心する大庭は、カイロを持つタイプと貼るタイプの両方を買ってきたり、レンタカーを借りたり、石子を目に見える優しさで包み込む。石子は笑みを浮かべ、素直に感謝を伝えた。
そんな大庭の逆の優しさを見せるのが、羽男だ。
言いつけを守らず調査に出る姿を見て、呆れた顔をする羽男だったが、石子が体調を悪くしていることにとっくに気づいていた。出勤が遅れるという置き手紙で病院に行ってきたことも察するくらいだった。
そんな不器用な優しさに気づくことができるはずもなく、石子は同行を認めようとしない羽男を言葉でまくし立てる。
初めは「やだ」と駄々をこねる子どものように断る羽男だったが、嘘をつき続けるのも限界だった。
「休め」と言っても絶対に聞かない石子に無理させないため、わざと厳しい言葉をかけていたのだ。
羽男が心配してくれていたことを知って、石子は溢れ出す涙を拭う。