【石子と羽男 第6話 感想】『産後パパ育休制度』直前だからこそ見ごたえを感じた第6話
に交渉しに行くも、前の住人に告知したとして告知義務違反はないと主張。
そして、「幽霊が出ると言って裁判を起こしてみては」とけん制され、二人は突っ返されてしまう。
だがこの結果次第で、拓真が立ち上げた会社の顧問弁護士になり得るかもしれない羽男と、なにより収入が大切な石子。
『決まったらデカい』案件をここで投げ出すわけにはいかなかった。二人は怪文書を送った犯人へ慰謝料請求のために動き出す。
しかし手紙を出した人物について皆心当たりはなく、元住民が出て行った理由も不明だった。何も手がかりをつかめない二人は、まず拓真から生活事情を詳しく聞くことに。
ここから今回の案件の大きなテーマに切り込んでいく。
石子は法律に携わる身として、拓真が正当な権利である『育休制度』を利用していないことを不思議に思っていた。だが実は、社員が既に産休中で、拓真は自分も育休を取ることが現実的に厳しかったと話す。
「法律としてはそうでも、綺麗事だけじゃ生きていけませんから」
『声を上げること』を軸とした今作で描かれる、声を上げたくても上げられない人のリアルな声である。石子の胸に拓真の言葉が重くのしかかる。