【石子と羽男 第6話 感想】『産後パパ育休制度』直前だからこそ見ごたえを感じた第6話
その後、待機児童が少ないところに引っ越すことができた高梨家のもとを石子と羽男が訪れていた。
拓真は育休は取ることができなかったが、小さな努力を積み重ね、文香の負担を減らせるように奮闘中だという。
そしてそれを聞き安心した様子の石子は、「綺麗事だけでは生きていけない」という拓真の言葉がずっと胸を締め付けていたことを語り出す。
2022年10月に『産後パパ育休制度』がスタートする。しかし法律という受け皿が用意されるとしても、利用したくても思い留まる人は多い。
育休取得を諦めさせるためのハラスメントも存在するし、育休を取っても周りにしわ寄せがいく現状だ。綺麗事を言う暇はないほど、人間自分の生活でいっぱいいっぱいだ。
しかし、こうした法整備が、誰もが育児と仕事を両立しやすい環境に近づく大きなステップとなるのは確かだ。
石子はこう続ける。
「考える方が増えるだけでも、社会が変わっていく気がしました」
どんな時でも、不測の事態が起こる。育児休暇だけを差別化するのではなく、社員の不在に対応できる体制を会社としても、個人としても整えられるようになれば、残された人も安心できるだろう。
高梨夫妻のように、イヤイヤ期を迎えた我が子に成長を感じ微笑む親が少しでも増えるように…。