【石子と羽男 第9話 感想】放火容疑で逮捕された大庭 しかし、その裏には詐欺事件との関連も?
の案件である不動産投資の詐欺事件の手口が、今回の詐欺と同様であることに気づく。
そして羽男は、防犯カメラ映像から、理一郎がトラックからガソリンを抜き取っている姿を見つけ出す。
綾にそのことを問うと、とある手紙を読み出す。夫から妻への、最期の手紙だ。
理一郎は保険金をもらうため、自らガソリンを被り、大庭の前で自殺するということが綴られていた。そして死ぬ直前、最愛の人に遺す言葉は、「これからは笑って生きて」。
しかしその遺書だけでは自殺とは断定できず、目撃証言が必要になった。全てを託されたのは、拓だ。
弟のためにしたことが結局責任を負わせることになり、大庭は自分を責めた。
その様子に羽男は、反省すべき点は意識させつつも、大庭の潰れそうな心をそっと戻す言葉をかける。
期待されて嬉しい気持ちは間違いではない。弟を思う気持ちに嘘はない。
「本当に悪いのは、人を騙す奴だ」
そして拓は兄が罪を被っていることを知り、証言するため一人、歩き出した。
人と関わることを避けてきた拓が、今度は自分が兄のためにと勇気を出せたのは、単に石子の寄り添いがあったからだ。
拓は手に力をいれ、その指を開く。