【石子と羽男 第9話 感想】放火容疑で逮捕された大庭 しかし、その裏には詐欺事件との関連も?
心を開き、何かを訴えるそのサインを石子は見逃さなかった。
石子は何度も拓の元に通い続けた。彼が大切にする書道や『蒼』に寄り添い、生まれたのは『大庭蒼生』を大切に思う二人の心の繋がり。
「兄ちゃんは僕を庇っただけです」
拓はその日の状況を話し出す。自らガソリンを被った理一郎。そしてライターの火が燃え移るその先に「もう一人、いた」と明かす。
最愛の妻のために、弟のためを思った結果、拗れてしまったこの事件は、まだ終わっていなかった。
そのライターを持つ投資家の御子神慶(田中哲司)が現場にいたもう一人なのか。
御子神と会う綿郎の姿の真相とは…。
感情は何のためにあるのか
『心の揺れ』は悪なのだろうか。誰かのために力を尽くし、悩み苦しむことは無駄なのだろうか。
確かに感情論だけでは上手く生きられないし、御子神は「感情こそ判断を見誤らせるもの」だと言う。
人は感情に揺さぶられ、過ちを繰り返し、信じる心が利用されていくのが現実だ。
しかし、その苦しみの連鎖を止めるのも感情だ。
第9話に特に大切にされていたのが『感情』だった。人は感情の伝え方を自然に身につけていく。
言葉にしたり、行動で示したり。