くらし情報『【『ファーストペンギン!』感想3話】どん底を蹴って浮き上がれ!・ネタバレあり』

【『ファーストペンギン!』感想3話】どん底を蹴って浮き上がれ!・ネタバレあり

しかし、類い希な根性と行動力の持ち主だった。

そんなヒロイン岩崎和佳(奈緒)と、さんし船団丸の漁師達の奮闘を描く『ファーストペンギン!』(日本テレビ系水曜22時)。

その行動力で、和佳はこれまでタブーとされてきた、漁協を通さない魚の直販を始めるべく国の六次産業化プロジェクトの認可を得て、漁協からの嫌がらせをものともせず直販事業に突き進む。

漁協とのしがらみや増える仕事に渋る漁師達を激励し、叱りつけ、何とか事業をスタートさせたものの、和佳のアイデアを潰したい漁協の組合長・杉浦(梅沢富美男)の陰湿な妨害工作はまだ続いていた。

嘘の証言を録音したり、フェイク画像まで作って和佳の悪評を広めようとする組合長の憎らしい悪役ぶりも、相変わらず見事にブレがない。

ヒロインにふりかかる試練がエグいほど、後半ジャンプアップして面白くなるのが脚本家・森下佳子のドラマで、それは演技だと分かっていても一瞬「本当に嫌いになりそう」と思わせるような敵役あっての効果である。そのラインすれすれの憎々しさを、NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』ではキムラ緑子が担ったが、今回は梅沢富美男が怪演している。

さんし船団丸の口座から多額の預金を引き出して、目一杯おしゃれをして東京に出て行く和佳の行動を、漁師達は「会社の金を横領して遊び歩いているのでは」

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