【『アトムの童(こ)』第3話感想・考察】松下洸平の繊細な演技に注目!ファンの情熱は人を動かす
「アトム玩具のファンだから、アトム玩具でゲームを作りたい」。
我々も、この人のファンだから、この作品のファンだから、とここまで情熱を捧げるものはあるだろうか。
人の好きだという気持ちは原動力になる。そしてその力は他人を感動させる。
那由他の想いを目の当たりにした隼人の頬には一筋の涙が見えた。
また、このシーンでは松下洸平の繊細な演技が非常に光っていたように思う。
『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』(日本テレビ系)のような可愛らしい役ももちろん魅力的なのだが、『スカーレット』(NHK)や『最愛』(TBS系)のように口数は少なく表情で語らなければならない役の方が本領発揮しているように感じる。
今作ではエリートタイプを演じているが、那由他といる時は目が生き生きとしているのがわかるだろう。
そして、彼の存在の安心感も凄い。那由他だけでは少し不安があったとしても、隼人が隣にいるときの安心感は絶大だ。きっとそれは那由他がもっとも感じているはずである。
プレゼン中、熱く語る那由他の奥で、那由他への共感・信頼・尊敬といった様々な感情の入り混じる複雑な表情を魅せていた松下洸平。
繊細でとても美しい、そう思えた瞬間であった。