【『アトムの童(こ)』第5話感想・考察】アトム玩具の希望と絶望、オダギリジョーの怪演が光ったシーン
ここから潮目が一気に変わり、ゲームではなくノベルティとして作った『ゲッチャリロボ』がおもちゃメーカーならではと注目され、爆発的にダウンロード数は伸びた。
『祝10万ダウンロード』からスタートした貼り紙が、テンポよく塗り代わり最後には『祝100万ダウンロード』にまで変わる部分にワクワクした人も多いはず。
アトム玩具のメンバーがみんな笑っていて、楽しそうで、このまま順調にいってくれと願わんばかりだった。
悪役顔に拍車がかかるオダギリジョー
今回特に光っていたのは、紛れもなくオダギリジョーの演技だろう。
アトム玩具を大きな権力でねじ伏せる、その余裕を見せた表情はお見事だった。
オダギリジョーと言えば、近年は『時効警察』(テレビ朝日系)や『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)など、優しい雰囲気がありながらもどこか謎のある役が多かった印象である。しかし今作ではなかなかダークに染まっている。感情ではなく論理的に発言する様子や冷酷な目つきは、まさに黒幕の貫禄だ。
目に闇をまとい、言葉はオブラートに包まれていても冷酷で高圧的に感じる雰囲気は並の俳優では出せないだろう。
話題となったのは最後のシーン。