2023年5月5日 11:37
【『ラストマン』感想2話】大泉洋が善悪の境界線で魅せる揺れ
Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。
2023年4月スタートのテレビドラマ『ラストマン』(TBS系)の見どころを連載していきます。
かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。
本当に間口の広いドラマだな、というのが2話目の感想だった。
初回を見ずに2回目から見始めても十分に楽しめる。相関図や設定を知らなくても、数分見ていれば大まかに把握できる。
それでいて初回に示された情報の欠片が散りばめられているから、それが初回から見ている視聴者には楽しい。
老若男女問わず、間口も奥行きもある。
まさしく王道の面白さである。
全盲のFBI捜査官・皆実広見(福山雅治)と、彼の世話係を命じられた孤高の刑事・護堂心太朗(大泉洋)がバディとして事件の解決にあたる『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS系日曜21時)。
初回は皆実広見という男の能力や魅力全開のストーリーだったが、2回目はバディである護堂心太朗の人物像を横糸に、そして二つの殺人事件をめぐる冤罪の疑いを縦糸にした物語になった。
十数年前と類似の殺人事件が起き、その時の犯人が刑務所から出所していることが判明する。