【『ラストマン』感想5話】福山雅治と大泉洋、それぞれの演技があぶりだす過去の陰影
事件が解決する時、心太朗は幼い自分を育んだ父の料理を思い出し、そして皆実は母親に置き去りにされても自立して生きようとする少女を励ます。
少女の決意に、両親を失った自分の孤独と苦難の道を重ねたのかもしれない。
食べるということが人を作るとしたら、皆実のそれは開けっぴろげで享楽的で、その一方で評価に容赦はない。そして心太朗のそれは、複雑な苦味を伴いながらも、突き放すことの出来ない愛着が根底にある。その対比が興味深かった。
今回のラストで、皆実は自身の両親を殺された40年前の事件を調査したいと警察庁次長の護道京吾(上川隆也)に申し出る。
丁寧に応じながらも、京吾の反応はあまり前向きなものではない。
護道家、皆実家、そして心太朗の父。三つの家族を繋ぐ細く長い糸は、果たして後半に向けてどんな模様を描くだろうか。
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[文・構成/grape編集部]
かな
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