【『不適切にもほどがある!』感想4話】『あり』と『なし』の間の長い長いグラデーション
は『地獄のオガワ』と呼ばれるゴリゴリの昭和の教師である。
ハートは熱いが、体罰ありセクハラあり配慮なし。妻を早くに亡くし、娘の純子と暮らしている。
その小川が、偶然令和の現代にタイムスリップしてしまう。昭和の価値観で令和の世で騒動を引き起こすが、その破天荒さが逆に令和では受けたりもしている。
好青年の秋津真彦(磯村勇斗)や、テレビ局で働くシングルマザー犬島渚(仲里依紗)といった、小川を助けてくれる人もいる。そして渚とは妙にいい雰囲気になっている。
一方、小川とは反対に令和から昭和に、ひと組の親子がタイムスリップしていた。
社会学者の向坂サカエ(吉田羊)と息子のキヨシ(坂元愛登)である。
フィールドワークとしてやってきたサカエは昭和で小川の家に居候しているが、息子のキヨシと中学生の頃の夫・井上昌和(中田理智・三宅弘城)が気づかずに仲良くなることに困惑していた。
今回のメインは、SNSとの距離感。昭和のオヤジならずとも耳の痛いテーマである。
令和でスマートフォンの使い方に慣れてきた小川は、仕事のグループチャットで同僚に絡みまくった挙げ句に既読スルーされて怒りだしてしまう。
その様子と対照的に、昭和ではキヨシが授業中に飛び交う折りたたまれたメモに翻弄され、純子との待ち合わせを忘れて会えないままになってしまう。