「神様なんていない」と思った女性 成人式後、母にいわれた『言葉』にハッ
その時は自分のことで必死になって気づいていなかったけれど、そんな私のことをずっと母は見守ってくれていた。こんなにも近くで…。
そして現在。
本から顔を上げて『疫病退散』と書かれたページをこちらに向けて満面の笑みで母が言う。
「自粛期間が明けたらここに行こっか!」
母のキラキラした表情には、つい頷いてしまう。
grape Award 2020 応募作品
テーマ:『心に響くエッセイ』
タイトル:『神様なんて、いないのに』
作者名:山下みのり
エッセイコンテスト『grape Award 2020』の審査員が決定!
2017年から続く、一般公募による記事コンテスト『grape Award』。第4回目となる2020年の審査員には、grapeでも人気の漫画『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』シリーズでおなじみの漫画家・松本ひで吉さんが決定しました。
さらに『Jupiter』などの作詞を手がけた作詞家でエッセイストの吉元由美さんや、映画化もされた『スマホを落としただけなのに』などで人気を博する小説家の志駕晃さんも審査員として作品を読みます。
心に響く作品として選ばれるのは、どのエピソードでしょうか。