少年航空兵として空を飛びたかった父親 人生に悩む娘にかけた『ひと言』が、深い
幼稚園の写真を見ると一人だけスモック(制服のうわっぱり)を着ていません。
どうやら皆と同じなのが我慢ならんとばかりに登園するなり脱ぎ捨てていたらしいのです。
はい、すでに非凡(笑)。
今となってはそんな自分勝手を許してくれた先生方にも感謝せねば。
ちなみにカトリック系の幼稚園でした。アーメン。
そんな私ですから、好きなこと、やりたいことだけを選んで好き勝手に生きてきました。
結婚しました。
離婚しました。職業もいろいろ。
平凡なんて言葉とは無縁のジェットコースター人生です。
人からは個性的とか変わってるねとか思われている節あり。
だからいろいろなことで何度もつまずきを経験し、当然、両親にもたくさん心配をかけました。
20代前半、一番か二番かという大きな挫折を経験した時、生まれて初めて父(故人)に悩みを打ち明けたんです。
私は一人っ子のひとり娘で、海外出張が多かった父とは正直いわゆる腹を割った話というのをしたことがありませんでした。なぜ自分があの時父を頼ったのかいまとなっては思い出せません。
それは具体的な相談という形ではなかったと思います。
行き先を見失っている、そんな気持ちをただ聞いてほしかったのかも。