2018年9月23日 06:00
“ママアナ”赤江珠緒 産休復帰決めさせた両親と博多大吉の言葉
とはいえ、実際に復帰となると悩みは尽きなかった。
「仕事をしながら育てようと決めたものの、いざ、保育園に預けようとなると、『もっと一緒にいたい』と思う。逆に、家で娘と2人きりになると『仕事の楽しさは自分の居場所だったな』と思ったり」
両親に相談すると、父は「やってみたら?フリーなんだから、ダメなら向こうが切ってくれるよ」。母も「いまさらお母さんらしくしようとしても、無理なんじゃない?」と言った。
それもそうかと思いつつ、赤江さんはギリギリまで“もう仕事は無理かも”と揺れに揺れた。
「仕事の面でも、自分のなかでこれまでの20年が美化されて、出産前の完璧な自分にはもう戻れないと、悩んでいたんです」
そんなとき、アドバイスしてくれたのが大吉さんだ。
「大丈夫。自分で言うほど、仕事、できてなかったから。
1年前もそんなに完璧じゃなかったよ(笑)」
気持ちがスーッと楽になった。
’97年、赤江さんがABC(朝日放送)にアナウンサーとして採用され、スポーツ担当となったとき、スポーツ実況を一から教えてくれた楠淳生さん(現フリーアナ)は彼女をこう評す。
「まるで天然で、いまの仕事ぶりをみても、機転が利いているとか、運びがうまいとか、僕は一切感じない。