2020年12月7日 11:00
100年料亭の若女将は24歳 母の最期の言葉は「娘を応援して……」
「女子高生に何ができるんだ」という誹謗中傷が寄せられていたのだ。こうした背景もあり、JK課発足メンバーのなかには、学校や親の反対によってやめてしまった仲間もいたという。波乱の船出ではあったが、逆に結束力が増した初代メンバー13人は、記者会見に臨んだ。
「中傷に落ち込むどころか、『NEWS ZERO』(日本テレビ系)でも取り上げられて、学校の友達から『ももちゃんたちのこと、嵐の(櫻井)翔くんがしゃべっているよ』とか言われたりして、喜んでいました」
地域の活性化に一役も二役も担ったJK課の仕事ぶりは次第に認められ、ふるさとづくり大賞においては、総務大臣賞を受賞(15年度)。16年度の高校の現代社会の副読本の表紙、裏表紙で活動内容や写真が掲載された。しかし17年7月、母で女将の佳子さんのがんが判明する。
佳子さんの病状は、一進一退。ときには、ももちゃんに弱音を吐くこともあった。
「痛い。みんな頑張りやって言うけど、これ以上、何を頑張ればいいのかわからん」
そんな母を勇気づける何よりの薬は「早く退院して、女将と若女将で、一緒に料亭を切り盛りしよう」という言葉だった。
18年8月、「母が死ぬなんて信じられなかった。