2020年12月31日 11:14
教育費で精一杯…「50代貯蓄0」老後どう暮らすべき?
働かない期間が長くなればなるほど、再就職のハードルは高くなるのだ。
■パート妻はできるだけ厚生年金に加入する
「50歳からでも厚生年金に加入してできるだけ長く働くことで、将来受け取れる老齢厚生年金の額を上乗せできます」
パートの場合でも、『従業員数501人以上』で、『週20時間以上勤務』『1年以上勤務の見込み』があり、『学生ではない』などの条件がそろうと、月収8万8,000円以上の場合、自分が第2号被保険者として社会保険(厚生年金と健康保険)に加入することになる。
「もともと第三号被保険者だった場合、夫の社会保険の扶養から外れ、保険料を自分で負担することになるので、手取り収入が下がる場合もあります。しかし、厚生年金に加入した場合、保険料の半分を会社が負担してくれます。見方によっては、自分が支払った保険料の2倍の額が支払われていることになりますし、それが給付につながります」
厚生年金に加入することで、手取りが減ったとしても、よほど早く亡くなってしまわない限り将来の年金額は減少分より多いリターンとなる。また、パート勤務の労働者を被用者保険(厚生年金保険、健康保険)の適用としなければならない企業規模は、現在の「501人以上」