「エア離婚」だけじゃない「別居」を選んだ夫婦の過ごし方
新婚のときはお互いを見つめているが、そのうち違う景色を見始め、さらに好きなことをし始めるが、それでいい。でも、同じ列車」という趣旨の発言をした。
また、将来的に離婚を視野に入れ、そこに向けてお互いが準備をしている「エア離婚」というカタチを発表して話題になったのは、小島慶子さんだ。夫に「こんな人とは老後を過ごせない」と告げたなど、赤裸々な告白に驚いた人も多いだろうが、準備期間があるのは、お互いに利点が多そうだ。
今回、離婚はせずに別居というカタチを選んだ2人の女性に話を聞いた。経緯は異なるが、共通するのは、夫婦ともにストレスのない毎日を手に入れたこと。
【実例1】掃除、洗濯、朝食、買い物は別。夕飯と晩酌、スポーツジム通いは一緒にというカタチ(奥田ひろみさん・61歳)
食品関係の仕事を続けている奥田ひろみさん(仮名)。
現在も大手建設会社に勤める夫は大学の同級生で、別居のきっかけは10年ほど前、義父の他界だったと話す。
「義父母の家を処分し、義母は私たち夫婦と同じマンションに部屋を借りることにしたんです。近いとはいえ、ひとり暮らしをさせるのは不安だったので、夫と義母、私と娘がそれぞれ同じ部屋に暮らすというスタイルになりました。