2021年4月19日 11:00
元会社員、現“幻の”シフォンケーキ店 うつを乗り越え見えた道
ふんわり、しっとりの食感の秘密は、地元・青梅の鶏卵農場で仕入れた卵。卵黄に砂糖やブランデーなどを混ぜ、卵白をメレンゲに。これらに小麦粉を加え生地を作り、型へ入れてオーブンで焼き上げたら、今度はしばらく冷やす。
11時には、哲さんが行商やカフェで販売するサイズに切り分けたケーキを、かおりさんが次々にビニール袋に入れ、消費期限や材料を記したシールを貼って、プラスチックの運搬箱にしまう。
「自営業になり、夫婦で一緒にシフォンケーキ作りをすることになりました。彼の苦手で嫌いな分野は私が得意であることが多く、適材適所という言葉を思い浮かべ、たまにふつふつと湧き上がるイラ立ちを抑えるのが得意になりました」(かおりさん)
ユーモアたっぷりに答えるかおりさんは、哲さんにとって、なくてはならない存在だ。
「圧倒的に、ボクのほうが支えることが少ないかもしれませんが、あまり“支えてもらっている感”はないんですよ。一緒に地に足をつけて生きていく相方のようなものでしょうかね」
「女性自身」2021年4月27日号 掲載
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