中村玉緒 長女が車いす生活に…81歳で直面した逆介護の悲痛
Aさんは独身で子供もいません。81歳の玉緒さんが、逆に娘さんの“介護”をしなければならなくなってしまったのです」
今年5月、本誌はAさんが自宅マンションから外出する姿を目撃した。この日はエントランスからタクシーに乗り込むだけだったためか、車いすは使用していなかったが、足をひきずるようにしてゆっくりゆっくりと進む姿は、かなりつらそうだった。靴を履くこともままならないのか、サンダルを履いていた……。
■所属事務所も体調不良を認める
玉緒の個人事務所に問い合わせたところ、担当者は次のように答えた。
「Aさんが昨年秋に社長を退任したのは事実です。健康問題やコロナ禍の影響もありました。歩行が大変?そうですね……、しかし具体的な病名は申し上げられません」
現代の日本では、ひきこもりのために働かない50代の子供を80代前後の親が養う、「8050問題」が深刻化している。
ひきこもりではなかったにせよ、長男・鴈龍さんが働こうとしていなかったため、かつて同じような問題に直面していた玉緒。その長男の逝去から2年、再び子供をサポートする事態が生じた。
現在Aさんの自宅マンションのローンもまだ残っており、玉緒も仕事を辞められる状況にはないようだ。