くらし情報『還暦過ぎてホテル社長に「女は教育不要」を跳ねのけた元専業主婦』

2021年10月24日 06:00

還暦過ぎてホテル社長に「女は教育不要」を跳ねのけた元専業主婦

『女のお前は落ちて死んでも構わないんだ』って。就学年齢になると、たびたび言われたのが『女の子に教育はいらない』という言葉でした」

人一倍真面目で、学業も優秀だった薄井さんだが、父に反発する気持ち、封建的な社会への反骨心を常に抱えていた。ことあるごとに、心の中では「ふざけんな!」と叫び声をあげていた。そして、痛切に感じていた。「ここにいたらダメだ、このままではダメだ」と。

だから高校生のとき、偶然見かけた国費留学生募集の告知に飛びついた。両親に黙って試験を受け、日本留学を決めた。

「『もう、こんな国には二度と帰るもんか!』、そう心に誓って、日本に来ました」 日本語学校で1年学んだのち、東京外語大に入学。
卒業後は貿易会社に就職した。

27歳のとき外務官僚で1歳年上の日本人男性と結婚、日本国籍も取得。新婚当初は夫の赴任に伴いリベリアで暮らし、帰国後は一時的に広告代理店での勤務も経験。

そして30歳、長女を出産。

「私、仕事大好きだから、戻るつもりだった。でも、子供の世話をするうちに、気づいたんです。『この人を育てることが、私の最大の使命なんだ』と。もし、失敗したら、私は一生自分を責めるだろう、それは受け止めきれない。

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