くらし情報『還暦過ぎてホテル社長に「女は教育不要」を跳ねのけた元専業主婦』

2021年10月24日 06:00

還暦過ぎてホテル社長に「女は教育不要」を跳ねのけた元専業主婦

ちょうどそのころ、長女が通ったバンコクの学校から「カフェテリアで働かないか」と誘いを受ける。こうして「給食のおばちゃん」として仕事に復帰。そこで薄井さんは、17年間、磨いてきたスキルを存分に発揮した。

「カフェテリアでの仕事は、ほぼすべてが初体験。でも、献立表作りや、買い物の交渉術など、主婦時代の経験が大いに役立ちました。子供たちへの食事指導も、幼い娘の好き嫌いを克服した経験が、助けになりました」 気づけば、カフェテリアは校内にとどまらず、地域でも評判の人気店になっていた。薄井さんも一介のパートタイマーから、一気にマネージャーへと昇格を果たしたのだった。

そのような経歴と成功体験をもって日本に帰国したのは11年。
52歳という年齢と、17年間の主婦期間がネックとなり、就職に難航するが……。

「それでも、なんとか会員制クラブの電話受付、時給1千300円の仕事に就くことができました」

薄井さんは持ち前の真面目さ、そして主婦時代に培った能力をフル稼働。1年後には全体の売り上げの4割を、彼女が1人で稼ぐまでになった。13年には知人を介してオファーを受け、ANAインターコンチネンタルホテル東京に転職を果たす。

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