2022年1月6日 11:00
夫のモラハラに悩む人へ…籍は入れたまま別居する“卒婚”のすすめ
しかし近年の少子化から祖父母の役割が巡ってこなくなり、人生の後半を自分のために謳歌したいと考えるようになったという。
「卒婚することで夫の支配や束縛、家事からも離れ、自由な時間を手に入れることができます。仕事を極めるもよし、社会貢献活動や趣味に励むもよしで、人生を充実させることができます」
厄介なのは、新たなパートナーがあらわれたとき。結婚話などが持ち上がったときはどうするべきだろうか。
「何もかもを夫に打ち明けることは避けましょう。ひとたび『離婚』という話し合いになったとき、有責配偶者にされて慰謝料などを請求されてしまう恐れもあります。多くの場合、新たな恋人とすぐさま入籍することは考えないほうが賢明です。生活力のない相手ならなおのこと。
入籍を迫られても、5年は様子を見ましょう」
池内さんは、卒婚は期限付きで捉えるほうが賢明だと言う。
「夫婦のどちらかが病いを患ったりけがをしたり、あるいは介護が必要になったとき、再び同居する可能性があることも頭の片隅に置いておきましょう。そのときのためにも、夫とは離れていても円満な関係をキープすることが大事です。離れて暮らすと、適度な距離感や緊張感から、お互いのよさやありがたみを再発見できるケースもあります」