2022年10月8日 06:00
坂東彌十郎語る「鎌倉殿の13人」舞台裏 抱擁シーンを見た妻が「りくにメロメロね」と
すると、小池さんが『北条家のお祝いだから』と。そこにいた全員が大爆笑でした」
そんな“家族”から愛され慕われる父上だが、“息子”小栗の座頭ぶりには舌を巻いたと話す。
「小栗さんは、出演者はもちろん、大勢のスタッフ一人ひとりの名前をキッチリ覚えていて、誕生日にはお花をプレゼントしていました。自分が主役なのに、あれだけ周りの人たちに神経を使えるって、本当に素晴らしいなと思いました」
その気配りは、父上に対しても。
「映像に不慣れな私のことも、いつも気遣ってくれるんです。私が『いまの場面、大丈夫だったかな?』なんて、ちょっと不安に思っただけで、誰よりも早く察知してスーッと近寄ってきてくれて。『父上、もう一回やらせてほしいって言っても、大丈夫ですよ』なんて声をかけてくれる。いやぁ、大した“孝行息子”です」
■“ダークな時政”が現れると俳優仲間に怒られる(笑)
コロナ禍まっただ中の撮影。
現場では、さまざまなことに腐心する必要があったという。
「スタジオの中では全員、常にマスクをしたまま。本番直前に衛生班と呼ばれる人たちがやってきて、出演者全員のマスクを回収。本番が終わると、また新しいマスクを配ってくれるんです」