「国境なき子どもたち」会長寺田朗子さん“8万人の子の母として”
(ドミニクさん)
「国境なき医師団」の「子どもレポーター」(現在は、「国境なき子どもたち」の「友情のレポーター」)は’95年から始まっている。
当初は日本の子どもを「国境なき医師団」の活動拠点に派遣し、現地の医療支援をレポートしてもらう活動だった。しかし、その後も現地の子どもたちとの交流が続くなかで、さまざまな状況や現実が見えてきて、教育支援など活動は多岐に渡っていく。
こうして「国境なき医師団」の日本の青少年向けプロジェクトは「国境なき子どもたち」というNPO法人に成長。寺田さんは会長に就任する。
「両方の活動を通して、私は数えきれないくらい宝物のような出会いをもらったんです」(寺田さん)
現在、「国境なき子どもたち」は日本、カンボジア、フィリピン、バングラデシュ、ヨルダン、パレスチナ、パキスタンの7カ国でその活動を続けている。寺田さんは、専業主婦時代から何も変わっていないのかもしれない。目の前の子どもたちの成長を、見逃すことなく、見つめていきたいと願うだけだ。