くらし情報『予防医学でも注目される「長寿」と「住まい」の深い関係』

2018年3月7日 06:00

予防医学でも注目される「長寿」と「住まい」の深い関係

 

実際、住宅内の不慮の事故で亡くなる人は、なんと交通事故の約2.6倍。とくに冬場に増加することが厚生労働省の統計で明らかになっている。最近では、急激な温度差によるヒートショックの危険性も広く知られるようになった。

「イギリスやアメリカでは室温の維持が法律で定められているんです。イギリスの健康的な室温は21度とされ、アメリカの場合は州によって異なりますが、ニューヨーク州の賃貸住宅では12.8度以上に維持しなければならないという規定があります。日本の場合、冬は10度以下の寝室で寝起きするのが一般的なので、寒さ対策はほかの先進国に比べてはるかに遅れています」

日当たりのよい縁側のある昔ながらの木造日本家屋は、風通しがよく健康的な住まいの典型と思われてきたが、その分気密性や断熱性は低く冬はとにかく寒い。近年ヒートショックによる事故死が問題視されるようになり、日本家屋=健康的という神話も見直されつつあるようだ。

健康寿命を延ばすには、家の中の問題点を改善する必要があるが、すぐに大掛かりなリフォームをするわけにもいかない。
だが、簡単な工夫で住環境を変えていくこともできるという。

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