くらし情報『九州初の女性弁護士 新人時代は大黒柱・家事・育児をワンオペで』

2018年4月23日 16:00

九州初の女性弁護士 新人時代は大黒柱・家事・育児をワンオペで

でも結局、待たんでよかったです。夫はそれから10年受け続けたのに、通らんかった。私と違って頑固なんが、いかんかった(笑)」

やがて長男、長女と2人の子宝にも恵まれた。

「夫は司法試験を諦めてから、恩師の口利きで大学で法律を教えましたが、それまでの10年間は、私が大黒柱。きつかったですよ。新米の私の、弁護士報酬だけですからね」

夫は、イクメンやカジダンとは程遠い“ザ・九州男児”。たとえ収入がなくても家事や育児はしない。弁護士の仕事に加えて、家事育児の一切を湯川さんが担った。


「でも、休日にはドライブに連れて行ってくれたり、いい夫でしたよ。その車ももちろん私が買いましたけど(笑)。友人や親戚に愚痴をこぼすと『それはほれた弱み、しょうがないよ』って、逆に冷やかされました。なんといっても、いい男やけん(笑)」

’57年、弁護士として開業すると、湯川さんは地元のちょっとしたスターになった。“九州初の女性弁護士”には取材が殺到。地元紙ではコラムの連載も持った。その土地柄か、九州第二号の女性弁護士の登場まで、10年がかかった。

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