くらし情報『九州初の女性弁護士 新人時代は大黒柱・家事・育児をワンオペで』

2018年4月23日 16:00

九州初の女性弁護士 新人時代は大黒柱・家事・育児をワンオペで

湯川さんの30年後輩で、長年の仕事仲間である稲村鈴代弁護士が言う。

「女性弁護士が出始めてから、湯川先生は毎年、女性の新人に声をかけて一緒に仕事をしていました。私もそうやって経験を積ませてもらったんです。母に『湯川先生と一緒にやらせてもらえる』と伝えたら、大喜びでした。先生と同世代の九州女にとって、弁護士第一号の湯川先生は、憧れの存在だったんです」

稲村弁護士は湯川さんの「じっくり聞く」姿勢が、大いに勉強になったと話す。

「離婚の相談に来られる方は、混乱状態にあります。伴侶の浮気発覚の直後だったり、暴力を振るわれていたりで、パニックを起こしている人もいます」

概して、依頼者の最初の相談は、話が堂々巡りになる。

「そんなときでも、じっくりと聞くのが、湯川先生の素晴らしいところ。
男性ベテラン弁護士のなかにはそうじゃない方もいるようですが……」

言いよどむ稲村弁護士の言葉を湯川さんが継いだ。

「男性弁護士に『“せからしかね、あんた、さっきから同じことばかり言いよろうが!”と怒られて……』と、泣きながら来た依頼者もおったね」

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