2023年8月5日 06:16
体の相性も最高のスパダリに沼った。週末の夜は「来週もがんばろ♡」で盛り上がるし…セックスレスなんてありえないよね?
28歳の夏、私たちは出会った
化粧品メーカーの広報を担当して6年の美咲は、今年で28歳。そろそろ恋も充実させたい……と思っていた夏、友人から紹介されて出会ったのは、何もかも相性がぴったりな2つ年上の彼・大輔だった。
初めて大輔に会ったのは、28歳の夏だった。
「美咲ー!お待たせー!」
「優香。もう~!5分遅刻だよ?」
私は美咲。
とある化粧品メーカーの広報を担当して6年になる。
華の金曜日の今夜は、最近結婚した大学の友人、優香とのサシ飲みだ。
人並みに人生経験とキャリアを積み、後輩と部下も増えてきた20代後半……。
とても充実していたけれど、一つだけ足りないものがあった。
それは……
「あ……初めまして。一ノ瀬大輔といいます」
「え……初めまして。森山美咲です」
優子と一緒に座っていたのは、スーツ姿のイケメン。
「私の先輩なの!びっくりした?」
……って優子ったらなに~⁉
サラッと先輩なんて連れてきちゃって‼
しかも男の人っ‼
どうしよう…っ!
というのも、この数年は、仕事にかこつけて恋愛から離れていた私。
化粧品メーカーという職業柄、男性と接する機会も少ないため、心の準備なくして男性には挑めませんっ!
優子ってば、自分が新婚だからって…と、毒づきたかったけれど、そんなことはどうでもよかった。