「芝居の可能性を感じた」渡邊圭祐が初の絶対的“悪”に挑む『ブレイブ ー群青戦記ー』
頭が真っ白になるほどの気迫を感じた、松山ケンイチの芝居
――今回渡邊さんが演じられた不破瑠衣は、主人公たちより先に戦国時代へタイムスリップし、歴史の操作を目論むキャラクターです。最初に抱いた不破の印象はいかがでしたか?
世の中の全てをくだらないと思っている人間で、パッと見は相当な“悪”です。『ブレイブ』の中でも唯一の悪と言っていいくらいの悪だと感じました。
でもいざ演じてみると、彼の行動は不破本人からしたら正義だと気づいたんです。はたから見たら悪であることに変わりはないけれど、彼自身は自分が正しいと思うことを選択して行動している。見る角度によってこんなにも見え方が変わるのかと。すごくおもしろい人間だと思います。
――歴史モノの作品に出演されること、不破のような“悪”のキャラクターを演じること、どちらも初挑戦だと思います。
『ブレイブ』で不破を演じる際、難しさは感じましたか?
本当に初めて尽くしだったので難しさを感じる以上に楽しく刺激的な日々でしたね。甲冑を着るのも槍を振り回すのも馬に乗ってアクションをするのも初めてで。タイムスリップもしたことないし……それはみんなしたことないか(笑)。