くらし情報『「山崎賢人の芝居は技巧じゃないから凄い」行定勲監督が語る新作映画『劇場』』

2020年7月21日 12:00

「山崎賢人の芝居は技巧じゃないから凄い」行定勲監督が語る新作映画『劇場』

さんや吹越満さんの顔が絶対に必要だった。

映画監督の白石和彌監督(『孤狼の血』)や、元フジテレビの笠井信輔アナウンサーもいる。自分たちの舞台の客とは明らかに次元が違う人たちが観に来ているという状況を見せるためにも本物が必要だったし、そんなの演劇関係者にしか分からないって言われるかもしれないけれど、演劇を知っている人に嘘だって思われるのはいちばんイヤだった。それは冒涜に値するから。

なので、音楽も曽我部恵一さんにオリジナルで作ってもらったし、その完璧な布陣で「まだ死んでないよ」が圧倒的に人気のある劇団ということを印象づけたんです。
「山崎賢人の芝居は技巧じゃないから凄い」行定勲監督が語る新作映画『劇場』


山崎賢人の芝居は技巧じゃないから凄い。マグマの奥の方を見ている感じ

――行定さんが最初に言われたように、この作品はものすごく小さな男女の話ですけど、それを主演の山崎賢人さんとヒロインを演じた松岡茉優さんが大きなものへと昇華させていますね。

明らかにそうですね。


--山崎さんのキャスティングは監督ですか?

山崎の名前を出したのは古賀さんですけど、最初は僕も古賀さんも誰も浮かばなかったんです。

山崎が演じた永田に、例えばインディーズ映画で活躍している演技派の俳優をキャスティングしたら、予算はこんなにかけられなかった。

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