くらし情報『「山崎賢人の芝居は技巧じゃないから凄い」行定勲監督が語る新作映画『劇場』』

「山崎賢人の芝居は技巧じゃないから凄い」行定勲監督が語る新作映画『劇場』

それは、古賀さんから最初にはっきり言われました。それに、映画自体も違うものになっていたかもしれない。

演技派の俳優がキャスティングされていたらこんなにむき出しな愚かさを表現できていただろうかと思います。

永田のピュアさや実直さ、何も分かっていない無防備さを演じるのは難しい。

山崎の芝居は技巧じゃないから凄い。マグマの奥の方を見ている感じ。マグマの中に思わず手を突っ込んじゃったみたいなところがあるんです。

――どこか空虚と言うか、何を考えているのか分からない、現実から少し超越した印象を受けることもありますね。


いや、俺も初めて会ったときに、ピュアなんだけど、ピュア過ぎない?ってちょっと思いましたね。

最初の顔合わせの前に写真を見て「やっぱり綺麗な顔だね~」って言いながら、山崎の顔に髭を描いてみて、あっ、髭を生やしたらいいねってなって。

本人に会うとやっぱりよく分からない。集中すると、何をしでかすか分からなくなる俳優っているじゃないですか。

目をすごく見開いてくる山崎には、「ここはガラスの壁だから当たっちゃダメだよ」って言ったのに、ガラスにバーンって突っ込んでいきそうなその危険な匂いをちょっと感じるんです。

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