4年ぶりにアルバムをリリースする家入レオインタビュー「真摯な姿勢で生きる、そのピュアさだけがあればいいんだなって」
Photo:吉田圭子
家入レオ4年ぶりとなるニューアルバム『Naked』がついに完成。この4年間ひたすらに自分と向き合い、17歳でデビューした頃の自分と大人になった自分とのすり合わせを行ってきた彼女は、当時から変わらない音楽への愛情とリスペクトを、まったく新しい形で表現することに成功した。そこにあるのは、聴き手に正直でいるがために裸になった覚悟と、自由に歌を作ることの歓び。今、過去最高に音楽を楽しみ、自分の生き方を愛せている家入レオの歌声は、どんな娯楽よりも人を爽快な気分にさせてくれる。
──デビュー10年を超えて、気持ちも新たなニューアルバムというタイミングではありますが、そもそも前作から4年ぶりになったのはなぜだったんですか?
この4年すごく悩んでいたんですよね。「私って音楽に向いていないんじゃないかな」って。周りには結婚や出産をした友達がいて、さらに焦ったり……。そんな、自分の中に揺れを感じ始めた頃に、ちょうどコロナが流行しだして。コロナ時期って忙しさを理由に先延ばしにしていたテーマとか課題に向き合うきっかけになる大きな出来事だったじゃないですか。
悩んでるタイミングにさらにコロナが襲ってきて、メンタル的に沈んでしまったんです。