4年ぶりにアルバムをリリースする家入レオインタビュー「真摯な姿勢で生きる、そのピュアさだけがあればいいんだなって」
私の場合、結果的には今回の曲たちを作り上げることで、音楽で生きていくんだという答えにたどり着くことができたんですけど。
──自分と向き合うことって、道しるべも明確な答えもない、とても孤独な作業ですよね。そのときレオちゃんを支えていたものは何だったと思います?
私、もともと中高大までエスカレーターの学校に通っていて、中1のときにふと「人間関係で何かひとつでも失敗したら、私は10年間誰とも口をきいてもらえないんだ」と思ったんです。そうしたらすごく表面的な会話しかできなくなっちゃって、苦しくなって。
そのときに音楽だったら自分の気持ちに正直になれると思って、曲を書き始めたんです。だから私にとって音楽は、自分に正直になる場所だった。そうしてできた「サブリナ」が世に放たれたときに、全世界に自分と同じ気持ちを抱えていた人がこんなにいたんだって思ったし、だからこそ、もっと人のためになる歌をうたいたいと思ったんですけど……音楽は自分の気持ちに正直になるためのものだったのに、いつの間にか期待に応えるためのものになってしまってたんですよね。その人たちに寄り添いたいと思うあまり、頑張りすぎてしまった。