柳楽優弥&中川大志が信頼を築くためにしていること「必要なものはリスペクト」
その本音がモノローグで表現されているのはおもしろいな、と思いましたね。
――アラタの気持ちにシンクロする部分もあったんですか?
柳楽そんなにはなかったです。
ただ、子どもに対しては、背中を押してあげられる存在になりたい、というのはわりとみんなが思うところなのかな、と。そこは僕も共感できましたね。
自分が共感するというよりは、探っていきながら新たに引き出しを作っていきました。
――真珠への気持ちがどんどん変化していきますよね。そういった心の機微はどのように作られていったんですか?
柳楽出だしとしては、プロポーズをしたのは本当に愛情があるというよりは計画的な感じですけど、実際にこういうシチュエーションになったとき、本当に惹きこまれていくんだろうな、とは感じましたね。感情をどうこうというよりは、黒島さんの表現に対して、ナチュラルにリアクションをしたいな、というテンションでいました。
中川が担う、作品の世界観の中にある生々しさ
――中川さんは今回の宮前光一を演じる上でどのように深めていかれたのでしょう?
中川大志(以下、中川)死刑囚と結婚するという、しかも突然現れた、本人とは面識もない男が結婚する。