柳楽優弥&中川大志が信頼を築くためにしていること「必要なものはリスペクト」
かなりぶっ飛んだ設定ですよね(笑)。漫画が原作としてある中で、宮前のキャラクターはこの作品において大きな事件を扱う弁護士として、その設定に説得力を持たせる役にできたらいいな、と思っていました。
それが法廷でのシーンであったり、弁護士としての立ち居振る舞いだったり。この作品の世界観の中でどこか生々しさがあることになって、真珠とアラタの異質な関係性がより浮き上がってくるかな、と思ったんです。今回、弁護士指導の先生が現場にいてくださったので、いろいろと話を聞いていました。
――確かに、真珠とアラタの異質さが作品の要でもありますよね。
中川ドラマでも映画でも、これまでたくさんのリーガル作品がありましたけど、現実の通りにやると、どうしてもドラマティックにならないんですよ。でも、そういったところをどういうふうにリアルと堤監督が作るエンターテイメントを繋いでいけるか、ということを常に考えていたような気がします。
――作中では、宮前が真珠に寄り添おうとしているような姿も印象的でした。
中川死刑囚を手弁当で弁護しなきゃいけないって相当なことですよね。相当な覚悟と忍耐力がないとできないと思うんです。