2021年3月10日 07:00
さくらしめじ、最後の10代での成長「大切な人に会いにくい今、『ボタン』のように人と人とをつなげたい」
――奥を見る、というのは裏の設定を読むということでしょうか?
雅功『またたび』の歌詞の中の一人称の男の子は、何歳で、どういう子で、どういう家族がいて、どういう思いでネコとしゃべっていたんだろう。そもそもなんでこの男の子は、ネコに執着しているんだろうって、彪我と2人で話して詰めていきました。その結果、ネコっていうものを介して自分を見つめ直しているっていう結論になりました。だからネコと自分をちょっと重ねちゃっているんだろうし。
――1人でフラッとしているネコと自分を重ねている……確かにそうですね。
雅功ネコと自分を重ねて、家族や友達を思ったり、自分にとっての大切な人をまた思い返しているんじゃないかなって、2人で話しました。そういう新しくて明確な解釈が出来たことによって、歌も大いに変わるんじゃないかと。
――お2人で、物語の世界観を新たに作ったんですね。
彪我そうですね、世界観は広がっていきましたね。話せば話すほど。
――それによって演奏も歌も変わった自覚はありますか?
彪我全然違いますね。ここをこう表現しようって2人で決めると、自然とそっちに持っていこうというか、そういう表現をしようってなるし、お互いの意見も出てくるし。