2017年4月18日 09:49
【直撃インタビュー】ロングセラー洗濯機、シャープの「穴なし槽」が愛される理由を企画担当に聞いてみた
ひとつめは、洗濯槽の底から集中排水する技術。ふたつめは、洗濯槽を1°の傾斜がついたすり鉢状に設計し、脱水回転時の遠心力によって洗濯槽の上部から排水する技術です。どちらも、試行錯誤を重ねた結果、実現に至った技術であり、シャープ独自の仕組みとなっています。1°の傾斜と聞いてもピンとこないかもしれませんが、この小さな傾斜があることによって、洗濯槽が「円筒形」ではなく「傾斜がとてもゆるやかなすり鉢状」になっています。水が入ったグラスを置いたまま中の水をクルクルとかきまわすと、グラスの縁から水がこぼれて飛び散りますよね。穴なし槽洗濯機の脱水方法も、そんなイメージです。」——それで本当に脱水はきちんと出来るのでしょうか?「同じような質問は、多くの消費者からもいただきますね(笑)。これは当社比較のデータになりますが、前述の脱水技術に加え、穴なし槽では衣類が穴に引っかかることがないため、毎分約1000回転(※3)の高速回転で脱水が可能となり、穴あり洗濯機と同等の脱水効果を実現しています。」(※3)回転数は機種により異なります。
5. 換気が出来なくてもニオイがこもらない理由
脱水機能ともうひとつ、穴なし槽洗濯機で気になるのが、ニオイの問題。