簡単ステップで切れ味抜群に!包丁の研ぎ方を完全マスター
研ぐ姿勢も大切です。肩の力を抜き、肘は軽く曲げます。右手で柄を握り、親指は包丁のあごに添えます。左手は研ぐ部分の腹に軽く当て、手前から押すように滑らせ、戻るときは力を抜きます。細かく動かすのではなく、砥石の上から下まで全体に滑らすように大きく動かします。刃先、刃中、刃元の3つに分けて、それぞれ10~20回程一定の速度で往復して研ぎます。研いでいると水が黒っぽくなってきますが、これは砥どろと言って、研磨剤の役目をしてくれるものなので、洗い流さずに霧吹きで水をかけながら研ぎます。
ある程度研いでみて、かえりが出てきたら裏返し、今度は手前に引くときによく研げるように滑らせます(両刃の場合)。
かえりとは刃先に出る金属のまくれのこと。指の腹で刃先を軽くなでて、引っかかるような感触がする部分です。これが無いとうまく研げていないことになるので、必ず確認しましょう。最後にかえりのある側の刃を2、3回研ぎます。研ぎ終えたら包丁は洗剤で良く洗い流し、水気を拭き取って保管。砥石も水洗いしてよく乾かしてからしまいます。何度か使っているうちに砥石自体も削られ凹んでしまいます。凹んだまま研いでしまうと、その凹みに合わせて刃が丸くなってしまいますので、定期的にメンテナンスする必要があります。